令和 4年 2月 吉日

 

 

放流バッチ値上げの件

                                                                               

 

 

 標題の件につき、現行1,500円の放流バッチ単価を、令和4年度同バッチ分より

2,000円に値上げをさせていただくこととなり、以下に伏してお願いを申し上げます。 

 

 へら鮒釣愛好者各位のお陰様で、昨年度の放流事業につきましては、先立って前年度事業終了後に郵送や、地区ホームページ上などにて、事業報告を申し上げております通りでございます。

 一方で、昨年度よりへら鮒の購入単価が1割以上値上がり(9月中旬)したことで、年度当初計画(2月)しておりました予算を、大きく上回った決算となり、15万円の赤字となりました。

 何とか、次年度の繰越予定金を前倒したことで、5千円ほどの赤字決算にて納めましたが、当該年度の予算の試算状況では、前年度並みの放流事業規模では、およそ25万円の赤字決算になります。

 他方では、『事業規模をこれまで以下に縮小するべく選択』は、養魚業者からの「最低でも1tを確保できなければ納品できない」との申し入れがあり、余地のない状況であります。

 現在、北海道地区の放流バッチの実質的な年間販売数は200個ほどであります。

 約30万円の原資になりますが、へら鮒の代金は当該年度で約50万円強ほどになりますので、全く足りない状況になります(その他にも5万円弱の諸経費がかかります)。

 現行ご協力いただいているバッチ販売数を更にこれ以上大きく増やすことが難しいことも十分に勘案し、前述の値上げに踏み切らざるを得なくなったのであります。

 このざるを得ない状況に至り、先だって旧年度から全国各地域の販売状況を全国の日研各地区長に聞き取り調査したところ、全国的にみますとバッチの販売金額を2,000円で行っている地域は全体の約3割ほどでありました。

 具体例を申し上げるなら、東海地区・北陸地区・九州地区などは2,000円にての販売をしており、その他の地域につきましても『検討段階』の地域は少なくないようであります。

 なお東海地区は「20年以上前から2,000円で販売している」とのことでありました。

 

 北海道は輸送費が約50万円弱かかる特殊な地域性もあり、この輸送費の確保は自治体の協賛金、日本釣振興会の協力金等々で、日研北海道地区の先輩が作ってくれた道を今年もつないで、

幸いにして何とか確保できる目途が立っております。

 

 北海道地区長として、力足りずで昭和60年度より37年間続いてきた販売価格を、

今般値上げせざるを得なくなりましたこと、伏してお詫び申し上げます。 

 へら鮒釣り愛好者の皆様には、上記縷々の事情をお汲み取りいただき、是非とも新価格へのご理解と、何より倍旧の放流バッチのご購入を、心よりお願い申し上げます。

 

 

                               日研北海道地区

                               地区長・高杉富士夫